Photoshopで写真の明るさを均一にする【白飛び・黒つぶれ無し!】
今回はPhotoshopを使用して、写真を均一に明るくする方法をご紹介します。
Photoshopには「明るさ・コントラスト」をツマミ一つでコントロールする機能が備わっており、簡単で便利ですよね。
しかしコントラストの強い写真(暗い部分と明るい部分がはっきりした写真)に対しては少々苦戦します。
明るくすると白飛びし、暗くすると黒つぶれするからです。
今回はこういった写真に有効な編集テクニックをご紹介します。
※ただし当然ですが真っ黒・真っ白に飛んだ写真はRAW画像などの生データがない限りどうしようもありません。
今回修正する写真
では実践を通して写真を均一に明るくしてみましょう。
今回使用する写真はこれです。
作業開始
作業のポイント
- 白飛び・黒つぶれに気をつける
- レイヤーを複数使って明るさを調整する
- 作業前に、元の画像を残しておく
まず、写真のどこを明るくしたいかを考えます。今回は以下画像のように明るさを修正したいと思います。
(1)オリジナル画像を複製する
オリジナル画像を複製してください。(画像はCS4のもの)
今回は2箇所、暗い所をそれぞれ個別に明るくしていきますので、二つの複製されたレイヤーが必要です。
先ほどの状態から、さらにもう一つ複製して下さい。
今回は分かりやすく名前も付けてみました。
↑画像のように、明るさを部分に分けて、複数のレイヤーで処理していきます。
ではさっそく作業にとりかかりましょう。
明るさ調整・削除作業
上のレイヤーを明るくしていきましょう。
画像のように、右上を明るくするのが目的のレイヤーです。
狙った箇所以外が白飛びしたり、黒つぶれしても気にしなくて大丈夫です。
「暗い」と感じないレベルまで明るくします。
ここからがポイントです。明るさの調整が終わったら、先ほど狙って明るくした部分以外を、消しゴムで消します。
ぼやけた消しゴムの方が自然に消せるでしょう。
もう一つのレイヤーを使って、もう一部分を修正する
もう一つのレイヤーを使って、もう一部分を修正します。
下の部分はかなり黒つぶれしていたので、複数回明るさを上げ、かなり修正を行いました。(150×2回で、明るさを300上げました。)
先ほどの作業と同じように、狙って明るくした部分だけを残し、「消しゴムツール」などで削除します。
この時点でかなり明るさが均一になってきたことが分かります。
まだ部分的に暗い箇所が有る場合は、再度オリジナルの画像を複製し、気になる部分の明るさを修正してから、その部分を残してほかを削除します。
明るい部分を暗くするなど、写真に併せて柔軟に判断してください。
仕上げ
今回使用しているレイヤーの「不透明度」を100%から徐々に下げていくことで、オリジナルの明るさと馴染んでいきます。
まだ暗いと感じる場合は、再度気になる部分の明るさを調整し、微調整を行います。
それでは、加工前のオリジナル写真と比較してみましょうか。
↑こちらが最初の画像です。特に下のほうが黒つぶれしてしまっていますね。
↑こちらが加工後の写真です。写真全体の明るさが比較的均一になっています。
このように、レイヤー分割による明るさ調整は非常に簡単で、かつ大変効果的です。
ぜひ皆様のPhotoshopライフに取り入れてみてください。
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